(1)2速ギヤ BOX ( 型式 9R169P01 )
--- ウエイトはない状態。---

@右

    4 個のギア(下図 A D C Bの順 )を組付け




A左

    スプリングは瞬間接着剤で点付けして上から右にかぶせ、ネジ止め。
    瞬間接着剤は、カバー合わせ時の脱落止めで、合わせ後は外れてもいいので、少々油まみれでも可。
    スプリングが脱落しないよう改良されているのもある。





B速度切換のしくみ











上の LEVER SW は、3 段のカムと SW 接点があり、Aのシャフトボスにはめられている。

緑色部はクラッチで、ある一定以上のトルクがかかると、カチカチと空回りし、ギヤの破損やモータの停動を防止している。

OFF 時は、ギヤのB ‐ C 間の接続が CUT され、手押しができる。

SW は、桃色 - 黄色 - 青色 の回路が切れており、モータは停止






LOW / HIGH 時は、B ‐ C 間がつながり、SW も ON となる。


























HIGH 時の速度
マブチ FA 130 モータと同等と見て、負荷回転数を 5000 rpm とすると
車輪軸の回転数は、5000 ÷ 21.66 ≒ 230 rpm となる。
車輪径が 23 mm なので 1 回転で 72 mm 進む。
よって 72 × 230 = 16560 mm / min、分速 16 m、秒速は 276 mm となる。
時速は、約 1 Km


ギヤ圧入寸法





(2)1速ギヤ BOX ( 型式 K1407 )

1 青 トーマス
6 緑 パーシー



ギヤ回転方向





(3)1速ギヤ BOX ( 型式 不明 )

2991 赤 ソルティー





(4)1速ギヤ BOX ( 型式 不明 )

2 青 エドワード
3 緑 ヘンリー
4 青 ゴードン
5 赤 ジェームス

石炭車間との電線張替え ・・・ 手抜きして途中でつなぐと大抵再来院となる。赤 18 cm、黒 15 cm が適当
芯数の多いやわらかい電線を使う。・・・ NO.460



(5)アドバンス ドクターイエローギヤ BOX ( TAHILAND、2011.10 発売 )


@ 中立付 6 P スライド SW
Aミニモータ
Bウオームギヤ
C14 NT / 8 NT ギヤ
D14 NT ギヤ
Eクラッチ付 12 NTギヤ
どれも入手困難、メーカ修理となる。



アドバンス 北陸新幹線 かがやき 無段変速タイプ

中間ギヤ 3 個のボス形状が微妙に違い、誤組みすると不調となる。





(6)ディズニー汽車・1 速ギヤ BOX ( TAHILAND )





(7)トーマス・ビッグローダー動力車・1 速ギヤ BOX


画像は、下記のLレバーなし、電線は、赤が電池 BOX の − 極に、青が + 極につながれており逆。
赤を電池 BOX の + 極に、青を − 極につなぎ、モータエンドベルからみて左に赤、右に青をつないでおく。


@ 8 歯ピニオン

AB 38 / 8 歯クラウン

CD 9 歯ピニオン
2 枚ではなく、Cの位置違いがDで、ローラMから支持され、弱スプリングでAに押し付けられている。

E 24 歯スパー

F 24 歯クラッチ

G10 歯ピニオン

H動輪 38 歯スパー

I動輪 10 歯ピニオン

J10 歯アイドラーピニオン

K外部動力用 10 歯ピニオン

L前後切換えレバー、押さえ用コイルスプリングあり。

M前後切換えストッパ爪ローラ
回転は、Cが軽いバネでAのクラウンに押し付けられており、クラウンと供回りする。
ストッパ爪は、3 列あり、前後進が灰、赤、意味不明が薄緑

N用途不明自重レバー


☆減速比 : 8 / 38 × 8 / 9 × 9 / 24 ×( 24 / 24 )× 10 / 38 = 1 / 54.15


☆前後進切換えは、電気 SW ではなくオールメカ、モータはエンドベルから見て左回転のみ。

☆レバーLが赤側のとき後退、灰側のとき前進
前進 : @ → A → B → C → E → F → G → H
後退 : @ → A → B → D → F → G → H




(8)1速ギヤ BOX ( 型式 不明 )





(9)1速ギヤ BOX ( 型式 0803 - 794648 LR )

KF-01 C1250 機関車




(10)ディズニー ドリーム レールウエイ 1 速ギヤ BOX ( くまのプーさん ハニーカーゴ ロコモーティブ )


従来とは異なる方式でいろいろ改善されている。THAILAND 製造

@−極 ・ レバー部のカバー

ASW レバー

B−極、やっとスプリング式になった

C+極 ・ モータ端子部カバー

D−極は鋼線半田付け ( モータ端子の穴に通しておらず修理しやすい )、+極は導体半田付けになったが両者ともイモ半田に近い

E下部動輪カバー、+ネジで動輪ゴミが掃除しやすくなった

F上部 BODY ハメ込み用の突起、折れにくいよう、フレームと一体ではなく、はめ込み式にして少し遊びがつけてある?

G連結器支柱、折れにくいよう、Eのカバーまで貫通させてある

H動輪ギヤ 14 歯、つば付き、ボス付きになり、割れ防止強化、車輪ボス部も長さを増やして強化

I前輪、軸端カラーを外さないと取り外しできない




ギヤ組み立て図

左のレバーから順に右へ置いていく

減速比は、 10 / 26 × 遊星比 × 18 / 28 × 18 / 16 × 16 / 14 ≒ 遊星比 × 1 / 3.15
従来の 2 速ギヤ BOX の低速比 1 / 44 と同じとすると、遊星比 ≒ 1 / 14
この遊星システムの偏心カム、 26 歯、 28 歯の計算はどうやるのかわからない


@クラウンギヤ、26 歯、角穴で Aに伝達

A偏心カム

B遊星ギヤ、26 歯、Cの内歯に円当たりするが、クラッチボスにはめた U 字形レバーがギヤに差し込んであり、Bギヤの回り止めになっている。イメージは別図
クラッチが作動したとき、U 字レバーの押さえ部が逃げるので、遊星が斜めにはみ出し、Cの内歯から外れ、モータ音が高くなり空転する。( スライド SW を OF にすれば元に戻る。意図されたものかどうかは不明 )

C内周 28 歯、裏の 18 歯でDに伝達

Dバネ入りメカクラッチ 28 歯、18 歯、クラッチが外れたところ。台形歯なので、はずれ状態が長い

E最終ギヤ 16 歯、レバー OFF のとき、弱いスプリングで動輪ギヤから外れる

FON ・ OFF レバー、ON 時、フォーク部の傾斜でEの最終ギヤのふくらみ部を押して動輪ギヤに伝達




@モータピニオン、つば付き 10 歯で少し大きくなった?

Aスライド SW、端子センター : スプリング極へ、端子右 : 鋼線でモータへ、スライド SW のノブがレバーにはまる



遊星ギヤイメージ

緑の遊星ギヤ円周が、赤ギヤの内周を移動していくが、緑ギヤそのものは回らない





(11)北陸新幹線 E7 系 かがやき 2 速ギヤ BOX


全体外観
単 3 電池 1 本
従来とは異なる方式で、(10 )と同じく、いろいろ改善されている。
THAILAND 製造
ボデーのドアのひさしが鋭いので指に引っかかるし、ホッペタにこすりつけるとスリキズになる?

旧 2 速タイプに比べ、ギヤ数は 5 歯も増えており、終段ギヤの強度も心配だし、レバーの動きもスムーズでなく少々期待はずれ。


@+極とレバー部のカバー

A−極とモータ端子部のカバー

B−極、スプリング式になった

Cウエイト 3 本

Dレバー

E +電極、モータ端子にスプリングで押し付けるなど考慮されているが、半田なしは接触不良が心配

Fギヤカバー固定ネジ、はめ込み爪との 2 点止め



これは、レバーが OFF 状態
レバーの低速、高速位置で LS を蹴り、電線でモータ極 E に接続
調達 LS を使用すると、LS 固有のトラブルをかかえるし、半田作業レスにならない

G下部動輪カバー、+ネジで動輪ゴミが掃除しやすくなった

H動輪ギヤ 14 歯、つば付き、ボス付き、青材質になり、割れ防止強化、車輪ボス部も長さを増やして強化

I連結器支柱、折れにくいよう、G のカバーまで貫通させてあるが、穴がブカブカで貫通の意味がない

J前輪、軸端カラーを外さないと取り外しできない



ギヤ全体図

モータピニオンは、10 歯 ツバ付きで強化

クラッチ以降のギヤの歯幅が薄い


レバーとシフトカム

3D 設計の賜物かもだが、製造から突き帰されそうな複雑なレバー、アソコがすぐ折損しそうだが修復は難しい

白色上下歯は、スプライン結合、歯端が丸く加工されている、青材質にすべき?

カムの斜面あがりがやや硬めで、従来のつもりで OFF から ON では動かないので、力を入れると低速位置に止められず、高速から低速に戻す操作( これは軽い )となり、ストレスを感じる
もう少し軽くしないとレバー折損につながる
軽くして不用意に ON するならレバー OFF ロックも手



減速比 : d 軸 灰色の 16 歯まで
10 / 22 × 10 / 24 × 10 / 24 × 10 / 24 × 24 / 16 × 14 / 16 ≒ 1 / 23.1717




OFF 時レバーのカム位置と変速ギヤ位置


低速時レバーのカム位置と変速ギヤ位置
減速比 1 / 23.1717 × 12 / 20 × 14 / 18 × 18 / 14 ≒ 1 / 38.6195


高速時レバーのカム位置と変速ギヤ位置
減速比 1 / 23.1717 × 16 / 16 × 14 / 18 × 18 / 14 ≒ 1 / 23.1717











---- 2016.02.25 ----